人生を成功に導くシングルタスク!多忙な人は必見です。
こんにちは、マサヒロです。
今回はシングルタスクについてのお話。
目の前のことに集中するってとっても贅沢なことですよね?
だって、やるべきことは山積みだし、情報は目まぐるしく変化するし、新しいモノにはついていかないといけないし、置いていかれたくないし、周りの人も色々言ってくるし、対応しないといけないし、自分の仕事の成果も出さないといけないし、自分の時間は足りないし・・・
「目の前のことだけに集中できる人って時間のある成功者やお金持ち、仕事をしてない人くらいじゃない?忙しい自分には無理。一度にたくさんのことに手をつけないと終わらない。」
そう、思ってませんか?
でも、それは間違っています。
一度にたくさんのことに手をつける、マルチタスクは逆に非効率的です。
一度に1つのことに集中するシングルタスクこそ、あなたの人生を成功に導くのです。
今回はそんなお話です。
シングルタスクとマルチタスク

シングルタスクとマルチタスクについて説明します。
シングルタスクとは
一度に1つの作業に集中し、確実に成果を上げる方法
マルチタスクとは
一度に複数の作業に手をつけ、そこそこの結果しか得られない方法
です。
シングルタスクは確実に成果を上げられるのに対し、マルチタスクはそこそこの結果しか得られません。
もちろん理由があります。
なぜ、マルチタスクがダメなのか

そもそも、人間の脳がマルチタスクできるようになっていないからです。
人間の脳は、一度に複数のことに注意を向けられません。
マルチタスクできていると思っている人は、している気になっているだけなんです。
注意を向けるタスクを頻繁に切り替えているだけで、十分に集中できないまま作業している状態がマルチタスクの正体です。
ハーバード大学の研究でも「タスクの切り替えをする頻度が高い人ほど生産性が低い」という結果がでています。
こんな経験はありませんか?
目の前の人と話しながらスマホいじり
→会話が適当になる。しかも、スマホで見ている内容も頭に残らない
電話しながらのパソコン作業
→会話内容は雑になるし、パソコン作業も進まない
ゲームしながらアニメをみる
→ゲームのプレイは雑になり、アニメも完全に流しているだけになる
パソコンで仕事しながらネットサーフィン
→仕事と関係の調べものをしてるうちに、ついつい別のものを見てしまう
はい、ごめんなさい。私の経験です。
私と同じようにマルチタスクをして、満足のいく結果が得られたことはありますか?
きっと、ないと思います。
つまり、マルチタスクは悪です。
マルチタスクのデメリット

マルチタスクのメリットは「何かした気になれる」ってくらいなので割愛します。
ということで、マルチタスクの悪いところをまとめました。
・脳の機能の低下
・対人関係の悪化
・生活の質が落ちる
詳しく見ていきましょう。
・脳の機能の低下
マルチタスクをしていると脳の処理能力がどんどん悪くなります。
思考力、記憶力、理解力、応用力など、全て低下します。
脳が同時に複数のタスクを抱えると、タスクをこなすために前頭前野の奪い合いがはじまります。
そのため、前頭前野に過剰なストレスがかかり、前頭前野が委縮してしまいます。
さらに、感情をつかさどる偏桃体と認知機能に関係している灰白質も委縮するので、思考と感情のコントロール能力が低下します。
また、脳がマルチタスクしようとすると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
そして、ストレスを感じた脳のニューロンが委縮し、情報処理能力が低下します。
つまり、マルチタスクは脳に悪いってことです。
・対人関係の悪化
マルチタスクは相手との信頼関係を悪化させます。
例として、あなたとの会話中に相手がスマホをさわりだしたと想像してください。
では、質問です。
スマホをいじっている相手があなたの話を聞いてくれていると思えますか?
会話の内容が、他愛のない世間話であれば問題ないでしょう。
ただ、自分にとって大事な話だった場合はどうですか?
スマホをいじり続ける相手に信頼をもてますか?
そして、逆の立場だったら相手はあなたをどう思うでしょうか?
相手の信頼を得て、人間関係をよくするためには会話に集中することが大事だと思えますよね。
また、仕事の場合でもマルチタスクは悪です。
取引先との電話中に別の作業をしてしまうと、聞き逃しをする恐れが十分にあります。
ミーティング中に、関係のない別のことを考えたりしていると、急な質問に対して答えられず、評価が下ってしまう恐れもありますね。
マルチタスクしてデキル人を演出しているつもりが、いつのまにか周囲からの信頼を損なってしまって逆にできない人と評価されるのです。
・生活の質が落ちる
日々の生活の中でもマルチタスクをやりがちですね。
例えば、スマホを使ったマルチタスク。
・スマホを見ながらの食事
→食べ物の味がわからない。食事が作業になる。
・寝るためにベッドに入ってからもスマホいじり
→スマホのブルーライトで睡眠の質が下がる。夜更かしする。
・歩きスマホ
→人の邪魔になる。ぶつかったら大事故のもと。
などなど。
食事に関しては、ちゃんと栄養が取れればいいという意見もあるでしょう。
ですが、ながら食いで心が豊かになるとは考えられませんよね。
睡眠の質は、大事にすべきです。
睡眠不足は健康・美容の大敵です。
スマホよりも、本か目に優しいkindle端末で読書して眠気を誘う方が良いですよ。
そして、マルチタスクは時間の浪費でもあります。
時間がないほど忙しいからマルチタスクを求めてしまうわけですが、結局のところ、集中してタスクがこなせないのでシングルタスクよりも成果を出すまでに時間を浪費してしまいます。
なので、マルチタスクをする人は残業をしがちで、自分の時間がもてなくなるのです。
もっと自分の趣味に没頭したり、家族との時間を大切にしたいと思いませんか?
シングルタスクのメリット

シングルタスクのメリットを説明します。
シングルタスクは、人が本来持っている力を発揮することができます。
目の前のタスクに集中することは、瞑想に近い行為です。
なので、シングルタスクの実践は瞑想と似た効果も得られます。
・確実な成果、生産性アップ
・充実感、達成感を得られる
・自信とやる気アップ
・幸福感アップ
・確実な成果、生産性アップ
シングルタスクは一度に1つのタスクに集中するだけ。
集中して取り組めば、必ず成果が上げられます。
着実に1つずつタスクを処理すればOKです。
むしろ、集中しても課題に取り組んでも終わらない人が、マルチタスクしても何の成果も得られないのは当然ですよね。
・達成感、充実感を得られる
マルチタスクでは、満足のいく結果が得られることは稀です。
1日1つのタスクもこなすことができないかもしれません。
ですがシングルタスクなら、確実に成果が上げられるので達成感が得られます。
しかも、「タスクに対して完全集中する=自分の力を最大限に発揮する」ことになるので、充実感も得られます。
完全にタスクに集中したフロー状態に入った後の充実感はハンパないです。
・自信とやる気アップ
確実にタスクがこなせると、自分に自信がつきます。
そして、人はタスクが処理されて仕事が進むとやる気が出ます。
前に進んでいる感覚がやる気の源になります。
逆に、マルチタスクは、1日に1つのタスクも終わらないことが普通です。
マルチタスクは、タスク終わらない感でやる気ダウンしちゃいますね。
・幸福感アップ
ここまで説明した、メリットの相乗効果で幸福感がアップします。
シングルタスクを実践したら、仕事もプライベートも人間関係も良くなります。
人生がうまくいってたら幸福ですよね。
マルチタスクに当てはまらない行動

ちなみに、同時に2つのタスクをしてもマルチタスクに当てはまらない行動があります。
それは、自動操縦のように意識しなくてもできる行動です。
個人差がありますが、具体的な例をあげれば、
ウォーキングしながらの会話
音楽を聴きながらのエクササイズ
ラジオを聴きながらの運転
動画を見ながらハンドグリップを握る など
2つのタスクがそれぞれ脳の違う部位を使う場合はマルチタスクにならないのです。
とは言え、会話に集中してのウォーキングは運動としての効率は落ちますし、音楽を聴きながらのエクササイズも動画を見ながらのハンドグリップもある程度の慣れが必要でしょう。
ラジオを聴きながらの運転は、うっかりラジオに集中してしまうと危険です。
一緒にできるからと言って、過信すると事故の元ですので注意が必要です。
私の場合、ステッパーを踏みながらブログ更新したり、読書したり、ゲームしたりしてます。
最初はバランスとれずに苦戦しましたけど、今では無意識に踏めます。
なぜ人はマルチタスクをしてしまうのか?

人間の脳はシングルタスクしかできないのに、なぜマルチタスクをしてしまうのでしょうか?
その理由を説明します。
・マルチタスクができる人は有能だと思っている
・忙しい人が有能と思っている
・他人の期待に応える人が有能だと思っている
・スキマ時間を有効に使おうとしている
・スマホなどのデバイスを持ち歩いている
・過去や未来のことを考えてしまう
・マルチタスクができる人は有能だと思っている
マルチタスクができる人=なんでもこなせる有能な人 と思っていませんか?
有能なのは、企画・設計・営業と幅広い仕事が効率よくできる人です。
決して、同時に複数のタスクをこなせるだけの人が有能ではありませんし、そんなことできる脳を持った人はいないと考えていいでしょう。
・忙しい人が有能と思っている
多忙な人ほど、有能で重要な人だと思い込んでいる可能性があります。
ただし、忙しがってるだけでは有能な人にはなれません。
本当に有能な人は、効率よく仕事をこなす人です。
シングルタスクをして確実に効率よく仕事をこなしましょう。
・他人の期待に応える人が有能だと思っている
確かに、期待に応えてくれる人は頼りにされて有能という評価を得られます。
頼りにされるからこそ、たくさん質問されたり、相談されたり、仕事を頼まれたりで時間が足りなくなるんですよね。
結果、あれもこれもとマルチタスクしてしまう。
やりがいを感じるでしょうが、あなたの時間はどこにありますか?
体よく仕事の押し付けられているだけではありませんか?
悪い言い方をすれば、頼ってくる人はあなたの時間を奪っています。
他人の期待に応えるだけが、人生ではありません。
他人からの評価を気にして、自分の時間を削りすぎないようにしてください。
・スキマ時間を有効に使おうとしている
つまらないミーティング、つまらない授業。
スマホでメールの返信やニュース・SNSを見るほうがマシと思える時間があります。
だからと言って、ミーティングに参加しながら、授業に出ながらのマルチタスクは大事な情報を逃す可能性大です。
しかも、ばれたら上司からの評価が下がります。
特に古い考えを持った上司から嫌われます。
本当のスキマ時間っていうのは予定と予定の間の完全フリーな時間のことです。
本当のスキマ時間は、集中して有効活用してください。
・スマホなどのデバイスを持ち歩いている
ご存知のとおり、スマホはとても便利なデバイスです。
TwitterやInstagram、ニュースサイトやまとめサイト。
欲しい情報にすぐ手が届きます。
持ち歩くのは当然です。
だからこそ、マルチタスクの原因になりがちなんです。
人は目新しい情報を求めてしまう生き物です。
そして、新しい情報が絶えず流れるインターネットにアクセスしていないと不安になってしまう人が多いんじゃないでしょうか?
「メールやLINEはすぐに返信すべき。そうしないと相手に失礼。」、「SNSは見逃せない。」とか思いこんじゃってないですか?
デバイスは人がコントロールするものです。
デバイスにコントロールされないように気を付けてください。
・過去や未来のことを考えてしまう
仕事中ふと頭によぎる、過去の失敗、後悔。未来への不安。そして、妄想。
ついつい、意識がもっていかれます。
しょうがないね。人間だもの。
ですが、それでタスクがおろそかになってはいけません。
今に集中して確実に成果を出しましょう。
シングルタスクを身に付けよう

シングルタスクの原則は、「一度に1つの作業に集中し、確実に成果を上げること」です。
原則はいたってシンプル。
でも、実践は難しい。
では、どうすればシングルタスクを身に付けられるのかを説明します。
完全初級編:マルチタスクが悪だと理解する
ここまでで、マルチタスクが悪だと理解してもらえると思います。
そして、シングルタスクをしようと心に決めたら最初は5分でも10分でも、時間を決めてはじめてください。
最初から、長時間の集中は難しいです。
これから、集中できる時間をどんどん伸ばしていきましょう。
一度でもシングルタスクに挑戦したら、次のステップへ進んでください。
初級編:マルチタスクしていることに気付けるようになる
シングルタスクするぞ!と意気込んでタスクを始めたものの、ふと雑念が入ってきます。
そして、反射的にマルチタスクしてしまいます。
反射的にマルチタスクしている自分に気が付き、シングルタスクに戻ることがこのステップの課題です。
人は刺激を受けると反射行動をします。
熱いヤカンにさわる→アチッと手を離す
みたいに自動的な行動ですね。
マルチタスクしやすい人は、日常的に反射行動をしてしまう反射的な人です。
反射的な人は、刺激に対して自動的に反応しがちです。
例えば、タスク中に
空腹感→「お腹すいたな昼に何食べよう。」→ランチの検索
スマホが目に入る→「SNSの確認したいな。」→アプリを起動
みたいな感じで流れるようにマルチタスクしてしまいます。
それを次のように意識を変えてください。
空腹感→「お腹すいたな昼に何食べよう。」→雑念に気付く→シングルタスクに戻る
スマホが目に入る→「SNSの確認したいな。」→雑念に気付く→シングルタスクに戻る
雑念に気が付けるのも、人は刺激と行動の間に「選択」ができるからですね。
「刺激→選択→行動」
これができるから、人は、欲求に従って生きるだけの動物ではないのです。
では、自分のマルチタスクに気付いてシングルタスクに戻れるようになったら次のステップへ。
中級編:マルチタスクに誘惑されない環境をつくる
前のステップで自分のマルチタスクに気付けるようになりました。
このステップでは、「刺激→選択→反応」の「刺激」を減らしていきます。
シングルタスクに戻るという選択ができるようになっても、周りに刺激が多すぎるといつかは負けてしまいます。
それに選択する回数が増えるほど、脳にも負担がかかりますし、生産性も下がります。
なので、「刺激」となるものを減らしていきましょう。
個人差がありますが、「刺激」の例です。
・PC
・スマホ
・タブレット
・TV
・インターネット
・ビジネスメール
・LINE
・SNS
・電話 など
自分がシングルタスクをするときは、刺激から離れるようにしましょう。
具体的には、
・タスクの邪魔になるものを離れたところに置く
・タスクに専念できる場所に移動する
・デバイスの電源を切る
・調べものをした後はブラウザをすぐ閉じる
・必要な電話は時間を制限して受ける
といったところでしょうか。
また、タスク中に良いアイデアや考えが浮かぶことがあります。
それもタスクの邪魔になりうるので、メモを残してタスクに戻りましょう。
これはパーキングロットというテクニックで、タスクに関係ないことを一時的に切り離して作業に集中する方法です。
ミーティングでも議題に関係ないけど重要なことはホワイトボードのスミに書いて、後で話し合うという風に活用されているテクニックです。
シングルタスクに専念できる環境づくりを続けていけば、自然と次のステップに足を踏み入れています。
上級編:今ここを生きる
最後は常にシングルタスクをしている状態を目指します。
禅の考えですね。
食事中は食事を楽しむ
会話中は会話に集中する
仕事中は仕事に集中する
目の前のタスクに集中してください。
ただ、それだけです。
このステップに到達するには多くの学びと経験が必要です。
気長にいきましょう。
今ここを生きるってなんだ?って調べだすと禅の思想にはまります。
まとめ
マルチタスクは悪!シングルタスクをすべき!という話でした。
まずは、5分でも10分でもシングルタスクをしてください。
必ず成果が出ます。
そしているうちに、マルチタスクの誘惑がやってきます。
ですが、それに気付いてシングルタスクに戻るようにしましょう。
私も修行中ですが、少しずつでもシングルタスクできるようになっていくことが大切です。
むしろ、いっさいマルチタスクをしない人って悟りを開いた人ぐらいじゃないかな。
気軽にチャレンジしていきましょう。
もっと、ビジネスの場でシングルタスクを活用できるようなヒントが欲しい人は参考文献の「SINGLE TASK 一点集中術」を読んでみて下さい。
シングルタスクを実践するためのヒントが詰まっています。
必ず参考になるでしょう。
ではでは、マサヒロでした。